ヤフー・ニュースによると、アマゾン・ドット・コム社によるルンバ・メーカーのアイロボット社の14億ドル買収は、欧州連合(EU)の反トラスト法部門が指摘した競争上の懸念リストに両社が対処しない限り、障害に直面する可能性があるという。欧州委員会は月曜日に異議声明を発表し、アマゾンの提案する買収はロボット掃除機の製造・供給市場に悪影響を及ぼし、オンラインマーケットプレイスやその他のデータ関連サービス市場においてeコマースの巨人がその地位を強化する可能性があると警告した。
マサチューセッツ州ベッドフォードに本社を置くアイロボット社の株価は、このニュースで25%も下落し、日中の下落率としては過去3年間で最大となった。欧州委員会は現在、2月14日を期限として、アイロボット社との取引を譲歩して承認するか、阻止するかを決定している。EUの警告は、アマゾンが自社のプラットフォーム上で他のロボット掃除機を降格させる可能性や、"Amazon's choice "や "Works With Alexa "といった自社製品のラベルを使用する可能性などの懸念を挙げている。委員会はまた、アマゾンがライバルを締め出すことが「経済的に有益」であると判断する可能性があるとしている。アマゾンの広報担当者は、同社は欧州委員会の懸念に対処することに注力していると述べた。