Odailyによると、国際決済銀行(BIS)のイノベーション・ハブがプロジェクトAgoráを立ち上げた。このイニシアチブは7つの中央銀行との協力で、トークン化技術を通じて国境を越えた決済を変革することを目的としている。このプロジェクトでは、ホールセール中央銀行のデジタル通貨(wCBDC)とトークン化された預金を活用し、統一された台帳上で決済を実行することで、コンプライアンス・プロセスを簡素化する。
トークン化はアトミック決済を可能にし、決済はすべての銀行の残高に同時に反映される。このテクノロジーはまた、KYC(Know Your Customer)やAML(Anti-Money Laundering)手続きも簡素化する。プロジェクトAgoráに加え、BISはプロジェクトMandalaで共有プロトコルの実験を行っており、「コンプライアンスの証明」を提供し、AML監視モデルの確立に人工知能(AI)の利用を提案している。
BISは、次世代のコルレス・バンキングは、包括的で、アクセスしやすく、ネットワーク効果を捉えることができるものであるべきだと強調している。このプロジェクトは、こうした目標の達成に向けた重要な一歩であり、銀行セクターに大きな変化をもたらすことが期待されている。