米国で予想を上回るインフレ率のデータが発表されたことを受け、FEDのバーキン高官とジョー・バイデン大統領はそれぞれ個別にこの問題に言及した。
バーキン高官は、インフレの進展について楽観的な見方を示し、「インフレについてはかなり進展したと思う」と述べた。さらに、彼は人工知能の急速な発展を予測し、特定の仕事を代替する可能性を予見した。懸念にもかかわらず、バーキン氏は商業用不動産(CRE)がシステミック・リスクをもたらすという考えを否定し、「CREがシステミック・リスクであるという示唆は見当たらない」と述べた。
バイデン大統領は最新の声明で、インフレ率の低下を認め、ピーク時に比べて60%以上低下したと指摘したが、さらなる対策の必要性を強調した。バイデン大統領は、インフレに対処する政権の計画について国民を安心させる一方で、インフレのニュースにより利下げが遅れる可能性を示唆した。彼は「インフレのニュースは利下げを遅らせるかもしれないが、FEDが何をするかは分からないが、年内に利下げはあるだろう」と述べた。
インフレ報告を受けて、投資家はFEDが6月に利下げを開始することに反対しており、開始時期が遅くなる可能性が高いと見ている。特にゴールドマン・サックスは、FEDの最初の利下げは6月ではなく7月になると予想している。