フィギュアAI、ロボット知能の躍進でOpenAIとの提携を解消
AIを搭載した人型ロボットを専門とする米国の新興企業Figure AIは、Figure 02ロボットを開発するための協業を発表してからわずか数ヶ月でOpenAIと決別した。
この動きは、同社のブレット・アドコック最高経営責任者(CEO)が、フィギュアはロボット知能において重要なブレークスルーを達成し、OpenAIの関与は不要になったと主張したことを受けたものだ。
AIを搭載したヒューマノイドが独立
今回の提携解消は、フィギュアが資金調達ラウンドで6億7500万ドル(約26億ドル)を調達した後の決断である。
この資金は、人型ロボットの開発を加速させるためのもので、オープンエイのモデルは当初、ロボットの自然言語機能を扱う予定だった。
しかし、アドコックはツイートでこう明かした、
"フィギュアは、完全に社内で構築された完全なエンド・ツー・エンドのロボットAIで大きな躍進を遂げた。"
このシフトは、これまでOpenAIの言語モデルに依存するつもりだったフィギュアにとって、戦略的な軸足を移すことを意味する。
OpenAIのロボティクス拡大と業界の変化
ここ数カ月、OpenAI自身もロボット部門の拡大に力を入れており、この分野で新たなポジションを募集している。
同社は最近、バーチャルリアリティ、拡張現実(AR)、ウェアラブルといった他の先端技術とともに、「ヒューマノイドロボット」に言及する商標を出願した。
この動きは、OpenAIがロボット工学へのさらなる進出を準備していることを示唆している。
この動きにもかかわらず、OpenAIはノルウェーの新興企業1Xを含む他のロボットベンチャーへの投資を続け、AIのリーダーとしての地位を維持している。
フィギュアAIの自社AIエンジンとパートナーシップ
フィギュアは、自社のAI能力に自信を持っているだけでなく、ロボットを商業生産に推進するためのパートナーシップも確保している。
同社はBMWマニュファクチャリングと、人型ロボットを自動車生産に統合する契約を結んだ。
さらに、2社目の米国大手顧客がリストに加わり、フィギュアはロボットの大量出荷とコスト削減を実現する。
「アドコックはリンクトインに投稿し、急速な拡大の可能性を強調した。
同社は、ロボットの "具現化された人工知能 "の原動力となる独自のデータエンジンによるリアルタイムの学習と適応に重点を置いている。
この技術により、ロボットは言語、視覚、行動をタスクに統合することで、言語プロンプトを理解し、決定を下し、行動を実行することができる。
今後の計画ヒューマノイドの登場
アドコックは、フィギュアのブレークスルーの結果を30日以内に発表すると約束し、今後の重大発表を予告している。
誰も見たことのないヒューマノイドになる」と豪語した。
ロボットの性能と速度を向上させる同社の努力は、高性能のユースケースに大規模に取り組むことを目的としており、フィギュアはロボット工学の分野でより複雑なタスクに挑むことができる。
同社がOpenAIから独立するという決定は、業界専門家の中には、DeepSeek R1のようなオープンソースモデルとの競争激化に直面しているAI企業が、AI開発においてより自律性を求めているという、より広い傾向の一部であると見ている者もいる。
新しいAIモデルを持つフィギュアは、外部のプロバイダーではなく、独自のテクノロジーに頼る決意を固めているようだ。