米国の規制当局は、米国証券取引委員会(SEC)がステーブルコイン業界に対する国の監督を主導することに全会一致で同意したと伝えられている。
10月26日のブルームバーグの報道によると、「この問題に詳しい」匿名の情報筋の話として、米国SECはステーブルコイン業界の立法と規制を担当することで他の米国機関と合意に達したという。
同関係者は、業界に対するSECの新たな「重大な権限」は、今週発表予定のステーブルコインに関する米財務省の次期報告書で正式に発表されるだろうと付け加えた。
報告書では、ステーブルコインをめぐる商品先物取引委員会(CFTC)と財務省の規制上の範囲も明確にする予定だ。
米財務省の報告書は、金融市場に関する大統領作業部会(PWG)の7月の会合で発表され、当時、他の規制措置の中でも特に、ステーブルコイン発行者向けに新しいタイプの銀行憲章の創設を検討する意向であると述べた。
PWGは、ジャネット・イエレン米財務長官、ゲーリー・ゲンスラー米証券取引委員長、ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会議長、ロスティン・ベーナムCFTC議長代理など、米国の規制当局トップの代表で構成されている。
ブルームバーグ情報筋によると、ゲンスラー氏は米国SECに対し、同委員会が発行者に対して執行措置を講じることを認めるなど、ステーブルコインに対する監視をさらに拡大するよう求めているという。ゲンスラー氏はまた、ステーブルコインベースの投資取引を規制する際のSECの権限を明確にしようとしていると伝えられている。
この報告書はまた、銀行預金の監督と同様のステーブルコイン業界に対する規制の創設を議会に求めるものと予想されている。
ゲンスラー氏は先月、ドル固定資産を「カジノのポーカーチップ」に例え、ステーブルコインの規制において米国証券取引委員会(SEC)とCFTCを支援するよう議会に要請した。
ステーブルコイン市場は2021年に大幅な成長を遂げており、大手ステーブルコイン発行会社テザー(USDT)の時価総額は今年爆発的に伸び、その時価総額は年初から229%増加して695億ドルとなった。
2位のUSD Coinもまた驚異的な成長を遂げており、この記事の執筆時点で時価総額は年初から706%増の325億2000万ドルとなっている。
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