ナスダック、史上最高値を更新 なぜビットコインは動かないのか？

著者：E. Johansson 情報源：DLNews 翻訳：Golden Finance 大場善

ナスダック総合指数は7日連続で過去最高値を更新し、高値に乗っている。ダウ工業株30種平均とS&P500も、チップメーカーのエヌビディアと人工知能をめぐる投資熱狂のおかげで、同様の高値を更新している。しかし、ビットコインはついていけていない。

市場観測筋が暗号通貨は来年20万ドルまで高騰すると予測していたにもかかわらず、先週は6万5000ドル前後で安定している。

このトップの暗号通貨を支えている4つの要因がある。

消化が半減

ビットコインは今年好調なスタートを切った後、現在は一息ついているところであり、ナスダックは今年これまでに18％上昇しているかもしれないが、ビットコインは53％上昇している。53％上昇している、とマッカーシー氏は指摘する。ビットコインがより変動しやすいというだけでなく、「異なる要因で動く」だけなのだ。

ビットコインは、米国での規制の進展のおかげで、非常に好調なスタートを切った。そして、ビットコインの次の原動力は、今回の半減とETF需要の長期的な影響だろう。

今年4月中旬に行われた4回目の半減は、ビットコインの採掘者がブロックチェーンを維持するために受け取る金額を半減させた。ビットコインの創出が減少したため、市場参加者は供給ショックが価格を押し上げると予想した。しかし、半減の影響が現れるには通常数カ月を要し、ビットコインの需要が高まったときに現れることがほとんどである。

米国におけるETFの需要は、今後数カ月でより多くのアドバイザーや企業が新たな投資家を取り込む（参加する）ことで、ここに大きな影響を与える可能性がある。

CCDデータのリサーチ・アナリスト、ジェイコブ・ジョセフ氏もこれに同意し、4年に1度のイベントの後は、通常2、3ヶ月間取引が横ばいになると主張している。少なくとも、半減に至る数カ月の間に市場が過熱したからだ。

中央取引所は3月に史上最高値を記録し、建玉が示す投機は「前例のない水準に達した」。建玉とは、未決済の先物契約の総数を示す指標である。高い建玉は多くの場合、投機的な熱狂の結果である。

この意味で、市場はビットコインや他のデジタル資産に典型的な急激な価格拡大を見る前に、現在の冷却期間や価格整理を必要としている。

ETFの資金流出

先週は、スポットビットコイン上場投資信託（ETF）からの資金流出が3月以来最悪の週となり、6億2000万ドルに上った。また、ビットコインETFからの短期的な資金流出は、市場のネガティブなセンチメントを煽り、資産の値動きに影響を与えました。

しかし、イーサETFの差し迫ったローンチは、最近のポジティブなマクロ経済データと相まって、ビットコインと主要暗号資産がすぐにトレンドを反転させ、新たなサイクルの高値を目指す可能性が高いことを示唆している。

マウントゴックス

かつて世界最大の暗号通貨取引所であったマウントゴックスは、2014年のハッキングによる破綻以来、業界に大きな影を落としている。その理由とは？約92億ドルのビットコインが破産し、債権者への返済を待っていた。

現在、これらの142,000,000ビットコインは、Mt.Goxの最終返済期限である10月31日以前にいつでも市場に溢れる可能性があり、市場はこれらの償還が起こるのを待っているだけかもしれない。

「大規模なビットコインの償還は起こりそうもない」と、暗号通貨取引所コインベースの調査責任者デビッド・デュオン氏は最近、DLニュースに語った。しかし、これらの返済に関する懸念は、市場参加者が不確実性の中で新たな資本の投入を避ける可能性があるため、依然として流動性を制限する可能性がある。"

マイナーはポジションを売る

ビットコインのマイナーはまた、トップの暗号通貨の価格に圧力をかけている。

ビットコインマイニング企業が新たに作成・販売できる量が半分に制限されたにもかかわらず、これらの企業のほとんどは依然として大量のビットコインを保有しています。アナリスト会社CryptoQuantによると、業界は年初から約3億ドルのビットコイン埋蔵量を捨てている。また、米国最大の上場マイナーであるMarathon Digitalは、6月だけで9,200万ドル以上（10億ドルの埋蔵量の約8％）を投棄した。