世界最大の暗号通貨取引所であるバイナンスは、2024年8月8日10:00UTCにトンコイン(TON)のスポット取引を開始すると発表した。これまで同取引所では先物取引のみであったToncoinにとって、今回の動きは大きな転換点となる。
スポット取引ではToncoinを即座に売買できるため、将来の受渡しを前提とした先物取引に比べて柔軟性が高い。Toncoinがスポット市場に導入されることで、投資家の流動性と市場へのアクセス性が高まることが期待される。
市場への影響と期待
主要取引所への上場はしばしば市場センチメントを高め、取引の活発化につながる。Toncoinがスポット取引にアクセスできるようになると、可視性と流動性が高まるため、その価値が上昇する可能性があると予想される。TONとTelegramのエコシステムに関する最新情報を提供するTON Reportは、上場を確認した。
バイナンスの広範な戦略
バイナンスは既存のアルトコインプロジェクトと新興アルトコインプロジェクトの両方を積極的に受け入れている。同取引所の投資部門であるバイナンス・ラボは最近、Web3分野におけるイノベーションの育成を目的としたシーズン7インキュベーション・プログラムに4つの新規プロジェクトを迎え入れた。
懸念と配慮
ポジティブなニュースにもかかわらず、バイナンスの新規上場には懸念がある。調査によると、2024年に上場した30プロジェクトのうち29プロジェクトが価値の減少を経験している。バイナンスがベンチャーキャピタルに出口流動性を提供し、トークンの価値発見に影響を与える可能性があるとの憶測もある。投資家は潜在的なボラティリティと「噂を買ってニュースを売る」シナリオに注意すべきである。
上場を控え、Toncoinの価値は11%上昇した。しかし、投資家は市場が新たな取引機会に慣れるまで警戒を怠らないよう勧告されている。
トンコインの価格ソースBeInCrypto